Amazonのお坊さん便は、なぜけしからんのか

あなたはAmazonの新サービスである「お坊さん便」を知っていますか?

Amazonはアメリカで起業され、地球上にあるすべての物をインターネットで販売するというコンセプトで始まりました。日本でもAmazonのサービスがスタートしています。日本でAmazonのサービスが始まったとき、書籍販売のみでした。このため、Amazonはインターネット書店として認識されました。私にとってインターネット書店なら、紀伊國屋書店など大手書店も手がけていたので、競合が1つ増えたぐらいの認識でした。

しかし、Amazonはインターネット書店ではありませんでした。Amazonのコンセプトは「地球上にあるすべての物をインターネット上で販売すること」です。Amazonの販売品目が本だけにとどまるはずがありません。ファッションや食料品、ベビー用品、靴、ペット用品、パソコン、パソコン周辺機、TVゲームなどなど販売品目は増加の一方です。Amazonは音楽や映画の配信など、サービスも力を入れています。

Amazonが提供するサーヒースの中でも、「お坊さん便」は異色な存在でしょう。
あなたがご先祖さまの法事をしようとしたとき、普段からお付き合いのある寺院がないとします。親戚などに頼る方法もありますが、遠方に在住しているならあなたが頼ることもままなりません。期日が迫ってきて、どうしようと困っていたとき、Amazonでお坊さんを派遣してくれるサービス「お坊さん便」があると知ります。さっそくAmazonを通じてお坊さんを依頼すると、指定した日時にお坊さんが来てくれて無事に法事を執り行うことができるのです。お布施は事前に決済でき、クレジットカードも利用可能です。

さて、あなたならAmazonのお坊さん便をどう思いますか。「けしからん!」と憤慨しますか?それとも「便利なサービスだ」と歓迎しますか?

死生観革命?

前回は、21世紀の産業革命が起こっているという内容の話を書きました。

17世紀の産業革命で機械が発明され、少ない労働力でたくさんの織物を生産できるようになりました。21世紀の産業革命で、人手が必要であった仕事はPCやロボットに取って代わられました。その結果、仕事がない人が増え、将来の展望を描くことができなくなりました。働けば給料が右肩上がりになり、生活が報われるというのは幻想となりました。「初めはカローラ、いつかはクラウン」は死語となってしまいました。今では「カローラも乗れない。車が持てない」のです。

結果として、思考が変わってしまいました。幸福から始まるストーリーが、不安から始まるストーリーに変化していったのです。

あなたは亡くなったとき、どうなっていたいでしょうか。「もう一度やり直したい」と後悔するでしょうか。「もうこんな人生はまっぴらだ」と思うでしょうか。

私は、お坊さんとして亡くなった方の枕元へ赴き故人のご遺体と対面します。故人の顔には、生き方がそのまま表れているように感じます。有名製造メーカーの営業マンとして定年退職間を迎えたけれど、自分の思うような人生でなかったと悔やむ顔もあれば、農家に生まれて田畑を耕すことに一生を費やして面白おかしいことは何もなかったかもしれないけれど、うっすら微笑んでいる顔もあります。

あなたは、亡くなったときどのような顔になっていたいでしょうか。それを決めるのは、あなたの死生観なのです。
不安から始まるストーリーを、「これでよかったのだ」と満足できるストーリーに変えていくことができるのは、あなたの死生観なのです。

今は、死生観革命の時代なのです。

今は産業革命?

17世紀の産業革命はイギリスで起こった

 

なぜ、イギリスで産業革命が起こったのかご存じですか?

産業革命が起こるまで、必要なものはすべて手作業で行われていました。イギリスでは毛織物が盛んでした。毛の織物を作るには、大変な手間がかかりました。毛を細くして紡いで糸にした後、織物として作り上げました。たくさんの織物を作ろうとすれば人手がたくさんいります。そこで、イギリスは植民地からたくさんの奴隷を連れてきて、織物に従事させました。安い賃金でたくさんの労働をさせることで利益を上げていました。

そこで、大きな発明がありました。織物の機械を発明したのです。これによって、1人で一本の糸車しか回せなかったのに、機械によって1人が一度に8本の糸車を回すことができるようになりました。生産量が8倍に増えたのです。これによって少ない人数で、大量の織物が生産できるようになりました。これがイギリスの産業革命です。

私は、今の時代もイギリスの産業革命と同じようなことが起こっていると考えています。

なぜなら、パソコンとインターネットという今までにない新しい技術革新があったからです。これによって、書類を清書する仕事は必要なくなりました。パソコンで作成した文書は、何度でも印刷することができます。そして、インターネットを通じて世界中どこへでも届けることができます。他人が作った書類を手に入れることも容易になりました。電話は、無料の音声サービスに取って代わられようとしています。24時間働く企業戦士は必要なくなり、メールやSNSで大量の広告を打ちお客様を集めるようになりました。機械類の生産工場では、ロボットが正確無比に作業こなしています。

たくさんの人手が必要であった時代から、少ない人数でたくさんの仕事ができるようになりました。つまり、人がいらなくなってしまったのです。

その結果、仕事がない、未来を描くことができなくなってしまいました。未来への思考が、幸福から始まるのではなく不安から始まるようになってしまったのです。

寺院だより5月号No.124ができました

遅くなってしまいましたが、寺報「寺院だより5月号No.124」ができあがりました。

 

ダウンロードリンク 寺院だより5月号No.124

上記のリンクよりダウンロードできます。

今月の内容は、「今回で6回目のぽっくり地蔵法話です」「行事の紹介 大師誕生会」「育メン坊主のひとりごと~我が家はひとりっ子なのですが、ひとりっ子の育て方を知りたいです」

「つまらんこときくけんど、ちょっとおしえてくれへんで~家の引っ越しにともない、仏壇を傷んだものを処分して新調しようと思います。どうしたらいいのでしょうか」「見聞録~僧侶で著者仲間の新刊 小黒澤和常著『最高のお葬
式最高のご供養~お寺や墓地選びに不安や疑問を持っている人へ~』KKベストブック刊 の紹介」です。

ご覧ください。

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