新刊『人を想うこころ』先読み 出棺の儀式

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊予定です。

発刊に先立って本書の一部を先読みしてもらえるようブログで公開いたします。
なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

なぜ、出棺のときにお茶碗を割るのですか

地域の風習として、出棺時に軒先で故人が生前使っていたお茶碗を割ったり、藁を燃やしたりします。

出棺

人が亡くなると成仏してほしいと願います。
死出の旅に立てずこの世で迷ってしまい、三途の川を渡ることができないことを心配します。

このため、故人に帰ってくる家はないことを自覚させる必要があると考えました。

生前、毎日使っていたお茶碗を割ってしまうことで、故人に自宅で食事を摂ることはできない覚悟を伝えます。
藁を燃やすのは、帰ってくる家が燃えてしまってないことを故人に知らしめています。

地域によっては、お棺にさらしを巻き付けてグルグル回してから出棺することもあります。故人が目を回して、帰る家が分からなくするためだと聞いたことがあります。

故人との別れは悲しいものですが、故人にとっても遺族にとっても別れの覚悟が必要なのです。

新刊『人を想うこころ』先読み 告別式とお葬式は別なのです

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊予定です。

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なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

告別式と葬式は別なのです

葬儀(そうぎ)を終え、お坊さんが退出したのち行われるのが告別式(こくべつしき)です。
葬式とは別の儀式なのです。

出棺

告別式(こくべつしき)では、故人と最後の対面をします。

ご遺族や親戚、親しい友人・知人が故人の遺体が納められたお棺(ひつぎ)に花を供えて故人に最後のお別れをし、ふたを閉めます。

地域の風習にもよりますが、お棺に真鍮の金槌で釘を打ち込みます。回数は3度です。環境上の問題から、釘を打たないことも多くなりました。

斎場から出棺するとき、お棺(ひつぎ)は霊柩車(れいきゅうしゃ)にて火葬場へ送棺(そうかん)されます。

出棺するときに、故人が使っていたお茶碗を割り、わらを燃やす風習が残る地域もあります。

故人は火葬場で荼毘(だび)に付され、お骨となります。

新刊『人を想うこころ』先読み お坊さんはお葬式で何をしているのですか?

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊予定です。

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なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

お坊さんは、お葬式で何をしているのですか?

仏式(ぶっしき)でお葬式をするということは、故人は葬式を執り行うお坊さんの弟子となって旅立っていくのです。

お葬式でお坊さんが行っていることは、故人を剃髪させ、故人に戒律を守ることを誓わせ、出家(しゅっけ)・得度(とくど)させてお坊さんとなる儀式をしているのです。

 故人がお坊さんとなった証として戒名(かいみょう)を授けます。さらに真言宗の場合は秘密の印と真言を授けて空海の弟子として故人を死出(しいで)の旅に発たせます。

お坊さんが、故人の旅立ちを手伝うことを「引導(いんどう)を渡す」と言います。つまり、お坊さんは、故人の安らかな旅立ちのお手伝いをしているのです。

イラスト4

新刊『人を想うこころ』先読み 法事やお墓参りは義務ですか

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊予定です。

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なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

法事やお墓参りは義務ですか

人の心に宿る想いを大切にすることを、仏教では恩といいます。

空海(くうかい)は、あなたが知らないうちに受けている恩は四つあると言います。

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①父母からの恩
②友人・知人(仏教では衆生(しゅじょう)といい、すべての生きとし生けるものを指します)から受けている見返りを求めない恩、
③国政が安定していることにより、あなたが命の危険にさらされることなく生活することができる恩
④仏教によりあなたの心が安定することができる恩です。

あなたが四つの恩を知ることで、日ごろ受けているけれど返すことができていない恩があることに気づきます。

父・母の恩は身近に感じていますが、友人・知人の恩はどうでしょうか。友人・知人に世話になったとしても、お互いさまで済ませていませんか。

また、犯罪や事故の発生率が低い日本で生活していると、毎日の生活で命の危険を感じることはあまりありません。あなたが命の危険を感じることなく生活できているのは、国政が安定して生きるために争いを必要としないからです。

そして、日常使っている言葉の中に溶け込んでいる仏教の教えによって、あなたは心穏やかな日々を過ごすことができているのです。

新刊『人を想うこころ』先読み 死は怖いものですか?

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊予定です。

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なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

死は怖いものですか?

あなたは死を恐ろしいものだと考えていますか。それとも穏やかに迎えることができると考えていますか。

心肺停止した状態から蘇生(そせい)した人が臨死体験(りんしたいけん)をする人がいます。

臨死体験をした人のコメントでは、
「暗闇のトンネルを抜けると光り輝く世界があった」とか
「底なしの谷をどこまでも落ちていった」など、
死は少し怖いイメージがあります。

しかし、仏教では「お迎えが来る」といいます。
どういうことなのでしょうか。

仏教では、臨終(りんじゅう)を迎えると雲の上に乗った阿弥陀如来(あみだにょらい)、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)、勢至菩薩(せいしぼさつ)、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)などの仏さまが、きらびやかな音楽とともに故人を迎えに来てくださると説きます。

阿弥陀如来

 

そして、故人は仏さまと共に死出(しいで)の旅に出るといわれています。

このため、故人のご遺体を納棺(のうかん)するときに、白い着物や足袋(たび)、脚絆(きゃはん)、おにぎり、六文銭(ろくもんせん)(紙でできたもの)を一緒に入れます。

白い着物や足袋(たび)など、どれを取っても旅支度(たびじたく)ですね。

旅に発(た)っていく故人を見送るのが、葬儀(そうぎ)の後に行われる故人との最後のお別れの式である告別式(こくべつしき)です。

故人に別れの花を供えてお棺(ひつぎ)のふたを閉めます。ご遺体は荼毘(だび)に付されて故人は旅立っていきます。

法事をする理由を、子どもや孫に教えてやってください

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊予定です。

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なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

法事をする理由を、子どもや孫に教えてやってください

ある檀家さんの法事で、こんな言葉を投げかけられました。
私は緊張して、格好の良いことを言わなくてはいけない!と構えてしまいがちなのですが、ふと思い立って法事の席にいた小学生の孫に対して質問を投げかけてみました。

人を想うこころ 表紙デザイン縮小版

さて、ご先祖さまとは、誰のことなのでしょうか。

私は、長男くんに向かって言いました。

「あなたが生まれたのは、お父さんと、お母さんがいたからだよね。あなたのお父さんには、おじいちゃんとおばあちゃんがいる。お母さんにも、おじいちゃんとおばあちゃんがいる。では、あなたのおじいちゃんとおばあちゃんは、全部で何人?」

長男くんは「4人!」と元気に答えます。

「正解。では、もう少し考えてみよう。あなたのお父さんのお祖父ちゃんにも、お父さんとお母さんがいる。お父さんのお祖母ちゃんにも、お父さんとお母さんがいる。つまり、あなたのひいじいちゃん、ひいばあちゃんだね。全部で何人?」

長男くんは、ちょっと考えて「8人!」

「正解。これを十回繰り返したら、全部でご先祖さまは何人になると思う?」

急に計算できないので、長男くんも苦笑いです。

「正解は、あなたのご先祖さまは約二千人いることになるんだよ。もう十回、つまり二十代前にはあなたのご先祖さまが約二百万人いることになるのだよ」

長男くんは、すごい数に頭が混乱してきました。

「ということは二百万人の名前も顔も知らないご先祖さんから、一人の君が生まれることができたわけだ。もし、お祖父ちゃんが生まれていなかったら、お父さんは生まれていない。つまり、君も生まれていないことになるよね」

なるほどなあ、という顔をして聞く長男くん。
「お祖父ちゃんが生まれて、お祖母ちゃんがいたから、お父さんが生まれた。お父さんがお母さんと結婚しなかったら、君は生まれてくることができなかった。今生きていることは、すごい確率なんだね」

ほほう、という顔をする長男くん。
「同じように約一千人のご先祖さんがいたから、君はこの世に生まれることができた。今生きているのはご先祖さんのおかげなんだよ」

長男くんは今まで考えたこともなかった自分がこの世に誕生した奇跡に、びっくりしていました。

参考 いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」

ありがたいことに、60代以降のほとんどの方は先祖供養することが当たり前の事として認識していらっしゃいます。しかし、三十代~四十代の子ども世代、十代以下の孫世代は、なぜ法事をするのかよく分かっていないことも多いようです。

私は、供養はご先祖さまの恩を忘れないことであると考えています。

新刊の先読み その3 仏さまはほっとけ様ですか?

なぜ、この本を書かなくてはいけないと思ったのか。その3です。

仏さまなんて、ほっとけ様だ!と言われたことがあります。

お盆やお彼岸に先祖供養をするとほっとすると言います。日々の生活に追われて満足にお墓参りができていなかったので、せめてお盆とお彼岸には忙しくても時間を作り、お墓参りをすると気が落ち着くのです。

墓参り

私がお盆のお参りで、ある檀家さんを訪問したときです。

私の顔を見るなり、「忙しくて何も準備はできていない。お盆だからといって仕事は休みではない。仏さんなんざ、ほっとけ様だ」と言いました。

仕事が忙しい、盆も正月もない、先祖供養に構っていられない。その通りです。

しかし、あなたは突然に生まれたのではありません。父と母の縁があり、祖父と祖母の縁があり、ご先祖さまが綿々と継いでこられた縁があったから、今この世に生を受けているのです。

ほっとけ様と言ってしまうのは、ご先祖さまの御縁を否定してしまいます。供養することで御縁を肯定し、いつまでもご先祖さまに恩を返し続けていくことができるのです。

新刊先読み その2「なぜ先祖供養をするのか」

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊予定です。

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なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

なぜ先祖供養をするのか

第一章では「なぜ先祖供養をするのか」について書いています。

綿々と続いている先祖供養は、あなたがご先祖さまから受けた生前の恩に対して行われるものです。つまり、ご先祖さまがこの世にいたことを忘れないためなのです。

お祖母ちゃんの遺影

仏教における先祖供養とは「故人を忘れないこと」なのです。あなたがいつまでも忘れることなくご先祖さまの恩に報いるために供養を続けることで恩を忘れずにいることができるのです。

 

新刊『人を想うこころ』の先読みスタートします

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊予定です。

発刊に先立って本書の一部を先読みしてもらえるようブログで公開いたします。
なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

なぜ、私は『人を想うこころ』を書かなくてはいけないと思ったのか。

 

突然ですが、あなたは法事や先祖供養は面倒だと思っていませんか。「仏さんなんて、ほっとけさんだよ」なんてうそぶいていませんか。

あなたにとって法事は「しなくてはいけないもの」というプレッシャーがあり、義務みたいに感じて気が重いのではないですか。

 そもそも、なぜご先祖さまの顔も知らないのに法事やお墓参りなどの先祖供養をしなくてはいけないのでしょうか。

あなたが法事をするにしても法事の作法や段取りがよく分からないし、お坊さんのお経をありがたく聞いても意味が理解できず、つまらないですね。

でも、私たちは「死んだ後はどうなるの」ということには意外と関心があるものです。仏教では、死後、故人は仏さまに導かれるストーリーによって成仏していくと説かれています。

でも、本当は仏教なんてよく分からないし、先祖供養に興味も無い。意味もよく分からない先祖供養を義務でやりたくないものですね。

実は先祖供養は仏教の一部に過ぎません。本来は、仏教は生き方を説いたものなのです。生き方や心構え、子育てや恋愛相談に至るまで仏教の知恵を借りることができるのです。

「仏教は生き方を説いたものだ」と聞いたら、あなたの仏教に対する知的好奇心がムクムクと湧き上がってきたのではありませんか?

人を想うこころ 表紙デザイン縮小版

新刊のゲラが脱稿しました

人を想うこころ 脱稿ゲラ

 

おかげさまで『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ がゲラの校正を完了し、本の印刷にかかることとなりました。
発刊は平成29年10月1日の予定です。

思い返せば、本の契約をしたのは平成24年1月でした。
当初は『一日一善』のような短い法話エッセイ集として発刊する予定でした。

しかし、出版専門のコーチングを受けるなどして企画を温めた結果、恩と供養について書いていくことになりました。

本書の前半は、供養について書いています。
当Facebookページで投稿しているような内容です。たくさんのいいね!を頂戴し、私の自信になりました。

後半は、空海が説いた四つの恩について書いています。あなたが普段受けている恩に気がついていないものです。ひとつずつ紹介しています。

引き続き、本書の先読み投稿を続けます。
発刊まで楽しみにお待ちください。

合掌