ほんと、きれいだね

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊されました。

本書の一部を先読みしてもらえるようブログで公開いたします。
なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

ほんと、きれいだね

 

あるデパートの売り場でのことです。小学生の女の子とお母さんがデパートに来ていました。

お母さんは白い杖を持っています。おそらく目が不自由なのでしょう。目の不自由なお母さんを女の子が連れて行ったのは、ひな人形の売り場でした。ちょうどひな人形がほしい年頃なのでしょう。女の子は、目の不自由なお母さんにひな人形を「見て」欲しいのです。ひな人形の売り場の前までお母さんを連れてきて、女の子はお母さんの手を取り、そっと人形に触れさせました。お母さんはひな人形を愛おしそうにそっと触りました。しばらくひな人形を触っていたお母さんは、「ほんと、きれいだね」と言いました。

ひな人形お母さんは目が不自由でも、心の目はしっかりと見えているのです。心の目を持って人形を見てみると、一体の人形にたくさんのエピソードが詰め込まれていることが分かります。