空海と縁の深い虚空蔵菩薩

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊されました。

本書の一部を先読みしてもらえるようブログで公開いたします。
なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

空海と縁の深い虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)

空海(くうかい)は虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)と深い縁があります。

空海が大学を突然に中退し、山岳で修行したときに行っていた修行が虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじのほう)です。

虚空蔵求聞持法は、作法に従い虚空蔵菩薩の真言(ノウボウ アキャシャキャラバヤ オン アリキャマリボリソワカ)を一日に一万回、百日間で百万回唱え続けることにより、見たものすべてを暗記し理解することができるという秘法(ひほう)です。

空海は、大自然に身を置き、阿波国の太龍獄(たいりゅうがたけ)(現在の徳島県阿南市にある四国八十八ヶ所霊場二十一番札所 太龍寺(たいりゅうじ)のある山)や土佐国の室戸岬(むろとみさき)、伊予国の石鎚山(いしづちさん)で修行しました。

空海が室戸岬の洞窟で虚空蔵求聞持法の修行していたとき、虚空蔵菩薩の化身とされる明星(みょうじょう:金星のこと)が空海の口の中に飛び込んできたという伝説があります。

空海 室戸岬の奇瑞空海 明星が口に入る

空海は、この強烈な宗教体験から、唐(とう)の国(現在の中国)へ渡り密教(みっきょう)という教えを授かるきっかけとなります。

空海が、口の中に明星が飛び込むという虚空蔵菩薩にまつわる強烈な宗教体験をしたことにより、空海は後に真言宗の宗祖となる道を歩み始めるのです。