袈裟がつぎはぎになっている理由は?

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊されました。

本書の一部を先読みしてもらえるようブログで公開いたします。
なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

坊さんの袈裟は継ぎはぎになっている意味は?

 

如法衣

お坊さんが身に付けている袈裟(けさ)をよく見ると、継ぎはぎになっています。

今の時代に袈裟の大きさ(寸法は縦110センチ、横190センチ位)の布が手に入らないわけではありません。しかし、あえて袈裟は継ぎはぎにして縫製(ほうせい)されています。

その理由は、お釈迦(しゃか)さまの時代から今に続く「布施(ふせ)の心を忘れないように」という思いからです。

私は袈裟を身に付けるとき、布施の心も身にまとっていると考えています。姿が見えないご先祖さまに対して供養の心を伝えたいと思っている方々に対して、私は布施の心で接していきたいのです。

仏教に布施という教えがあるおかげで、私たちは誰かに対して優しくなることができます。「せめて少しだけでも、あなたの役に立ちたい」という心が生まれるからです。

お釈迦さまから空海(くうかい)を通じ、私に至るまで脈々と仏教を伝えてくださった人々と私の御縁と恩に感謝しています。