お布施とは? その1

新刊『人を想うこころ』~人生で大切な恩と供養の話~ が平成29年10月1日に発刊されました。

本書の一部を先読みしてもらえるようブログで公開いたします。
なぜ、供養をしなくてはいけないのか。
なぜ、恩が大切なのか。
本書で気づいてもらえるとうれしいです。


 

お布施とは? その1

御布施(おふせ)とは何でしょうか。

布施(ふせ)を漢字で書くと「布を施す」となります。
布施といえば、一般的にはお寺さんにのし袋に入れて現金を渡すものですね。しかし、漢字で書くと布を施すと書きます。現金とはまったく関係のない字を書くのはなぜでしょうか。

 

布施とは、本来はお坊さんに現金を渡すことではありません。布施の由来は、今から約二千五百年前にさかのぼります。インド北部でお釈(しゃ)迦(か)さまが悟りを開いて身に付けた教えを人々に説いて歩いていた時代です。

 

出家(しゅっけ)を漢字で書くと「家を出る」と書きます。
出家とは、世俗の束縛を捨てて修行の道に入ることです。お釈迦(しゃか)さまの時代では、出家するときは本当に家を出ていました。持って出て良いものは四つだけでした。三つの袈裟(けさ)と町の人に食べ物を少しだけ分けてもらうために手に持っていく托鉢(たくはつ)用の器だけです。

托鉢

三つの袈裟とは、
①大衣(だいえ)…正装用で托鉢や王宮に招かれたときに着用しました。
②上衣(じょうえ)…修行用に用いました。
③中衣(ちゅうえ)…日常生活に使用しました。

それ以外、例えば家族や財産、友人・知人などの交友関係、家屋(かおく)などすべてを捨ててお釈迦さまの教えを学ぶために修行の道に入りました。
出家者はお釈迦さまのもとで瞑想(めいそう)などの修行をし、教えを聞きました。

 

つづく