ひとりぼっちの正御影供

承和二年(835)3月21日に62歳をもって高野山奥之院にて、空海上人は入定(永遠の瞑想に入ること)されました。空海上人は永遠の瞑想に入っているので、今でも生きて私たちを救ってくださっていると考えられています。

毎年、3月21日に真言宗寺院では正御影供(しょうみえいく)を行います。
空海上人の御尊像を掲げて法会を行います。

御尊像は左手に五股杵、左手に念珠を持ち、椅子の上に座っておられます。
これは空海上人が在世中に十大弟子の一人である真如親王がお写しになりました。
そして空海上人が御自身で眼を入れて完成されたものです。
原本は国宝として高野山にの御影堂に収められています。

今年の旧暦3月21日は5月2日(日)に当たります。
本来なら結衆で12の寺院から住職が集まり、盛大な法会が行われます。
ですが、今年はコロナ禍でもあり、檀家さんのお参りも呼びかけずに「ひとりぼっちの正御影」となりました。

理趣法という声明と作法、真言読誦を組み合わせた拝み方で空海上人の御尊像を拝みます。

真言は1,000回ひたすら唱え続けます。
最初のころは「まだ100回、200回か」と考えますが、500回を超えるとだんだん瞑想しているような状態になってきました。足や腰の痛みもボンヤリしはじめて、雑念はいつの間にかどこかへ行ってしまいました。同じことを1,000回繰り返すと集中できるようになるのでしょう。

お大師さまと御縁があったので私は真言宗寺院の住職になることができました。1年に一度の正御影供で御縁に感謝して1年を過ごしていきたいと思います。