あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
觀音寺では1月2日~13日ごろまで、ご希望のある檀家さん宅に一年の家内安全を祈祷する「家祈祷」を行っています。
希望される檀家さんが減ってきたとはいえ、正月の大事な行事です。何より檀家さんが正月から笑顔で迎えてくださるのが何よりうれしいです。
言い伝えによると、私の祖父に当たる先々代住職の教善住職により新年のご挨拶に代わって家内安全を祈祷する家祈祷を始めました。
鳴門結衆はもとより徳島県内でも家祈祷の実施例は少ないようです。貴重な伝統行事なので、細々でも息長く続けていきたいと思います。
さて、家祈祷はどこでお参りしているのでしょうか。
お正月に床の間に鏡餅をお供えしたり、専用の棚をあつらえてお供えをしたりしているところです。
しめ縄をかざり、柳の枝に縁起物の鯛や七福神の飾り物を吊り下げたり、餅をつけたりします。
お正月に神が宿るとされるお供えに祈祷しています。
家祈祷にて唱えているお経は九條錫杖経(くじょうしゃくじょうきょう)といい、錫杖(しゃくじょう)を鳴らしながら唱えることが特徴です。
錫杖とは、お遍路さんや野山を駆け巡る行者が手に持っているものです。先端は六つの輪が付いていて音が鳴るようになっています。
九條錫杖経の内容は簡潔に言うと、「ひとたび錫杖の音を聞けば、怠け者は精進し、戒律を破るものは守るようになり、怒れる者は慈悲の心を持つようになり、愚痴を言う者は知恵を授かり、あっという間に菩提の心(仏の心)を起こすようになる」とあります。
皆さまが菩提心を起こすことができますように祈念しております。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますように祈念しております。
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