これは、私が自分で手描きした「観音さん」です。
私がふとしたことで出会った一冊の本がきっかけです。
『にわぜんきゅうのだれでも描けるお地蔵さま』という本です。
現在6カ所の養護老人ホームで絵や粘土細工を教えていらっしゃいます。
その中で一番人気が「お地蔵さま教室」です。
お年寄りが「手が震えて描けない。」という人がいても、
「素朴で優しい絵が描ける。」ことを学ぶ方です。
認知症のおばあちゃんに「ゴッホ」とあだ名を付け、
「描く絵が周りを気にせず迫力のある絵が描ける」と、絶賛します。
「○を描くと心が丸くなり、お地蔵さまを描くと心が和みます。」と綴られています。
このお地蔵さんの応用編で、観音さんがありました。
さっそくチャレンジしてみましたが、ハタと困ってしまいました。
当寺の御本尊は「十一面観世音菩薩」なので宝冠の上に11の顔があります。
でも、下手くそな私の技術では「11の顔」が描けません。
ですから、ただの「観音さん」の絵です。
ちょっとふっくらした観音さんになってしまいました。
それもまたご愛敬。
合掌。