觀音寺にまつわる88話#1

觀音寺にまつわる88話

#1 觀音寺の始まり

今から約 400 年以上前のことです。

時は戦国時代。

四国では土佐の武将である長宗我部元親長が、阿波の三好氏征伐のため高知県から四国山脈沿いに進攻し現在の池田町から鳴門市へと兵を進めました。

鳴門市大麻町姫田には、寳福寺(ほうふくじ)という七堂伽藍を擁する巨大な寺院がありました。御本尊は阿弥陀如来、脇侍に十一面観世音菩薩、地蔵菩薩がまつられ、地域の多大な信仰を集めていました。

しかし、巨大な寺院のため僧兵の拠点となっていたため長宗我部元親により寶福寺は焼失し、脇侍にま

つられていた十一面観世音菩薩は、幸いにも戦火を逃れ板野郡松茂町長岸へと移されました。もう一体の脇侍である地蔵菩薩は、同町内の音蔵寺へと移されました。

  1. 寳福寺から戦火を逃れ持ち出された十一面観世音菩薩を御本尊として、慶長七年(1602)に阿闍梨継果師により福聚山無量院觀音寺(法話と天井絵の寺 觀音寺)が開基されました。